赤ちゃんのおでこの少し後ろ、生え際から頭のてっぺんにあるひし形の凹み。今日は「大泉門」についてご質問を受けたのでお話しさせて頂きます。
この凹み、そもそもなんのためにあるのかというと、出産のときに柔軟に変形し、赤ちゃんの頭が産道を通過するのを助けます。そして赤ちゃんの脳は生まれてから急速に発達しますが、その成長を妨げないように、頭蓋骨が閉じていません。
つまり、「大泉門」は出産時の安全と、脳の発達のための大切な「窓」の役割を果たします。
生後1歳半ごろに閉じるとされていますが、閉じる時期については個人差が大きいため、しっかりと健診で確認させて頂きます。
「泣いていないのに大きく膨らんでいる」「明らかに凹んでいる」「生後3ヶ月より前に完全に閉じてしまった」「2歳になっても閉じない」など、気になることがあれば、ぜひ小児科にご相談ください。