病児保育室の地鎮祭を行わせて頂きました。
お子様の急な発熱などで保育園や幼稚園、小学校に登園登校ができない時に、なかなかお仕事が休めず自宅での看護が難しい時の受け皿として、病児保育室を来年春に開所させて頂きます。
子どもは健康な時も病気の時も、トータルケアを受ける権利が保障されております。
すず小児科は病児保育を通して、病気のお子様に専門的な看護と保育を提供することにより、子どもの健康と幸福を守りたいと考えております。
すず小児科や病児保育室で一緒に働く仲間も募集させて頂きます。
看護師さん、保育士さんや事務員さんなど、興味のある方は、お気軽にクリニックにお電話ください。

ホームページ内に求人募集のページを作成しました。
https://suzu-kids.com/category/recruit
おかげさまで2025年5月の開業以来、多くの患者さんにご来院頂いております。
これも10名のオープニングスタッフに支えられているおかげです。
スタッフは全員、患者さんを笑顔にしたいと本気で思ってくれている素晴らしい方々です。
忙しい中、頑張ってくれているスタッフ達にも笑顔になってもらいたい。
そのためには人員を増員して、スタッフの負担を軽減したいと思っています。
もしよろしければ、私たちと一緒に働いてくれませんか?
子どもが好きな方、優しい気持ちを持った方、お待ちしております。
経験不問です。
お気軽にご相談下さい。
健診、予防接種でご相談を受けることの多い出べそ(臍ヘルニア)。
それもそのはず、赤ちゃんの10人に1人は出べそと言われています。
でも、大人になったら10人に1人もいないですよね。
実は1、2歳までに9割のお子さんは自然に治っていくんです。
1−2ヶ月の頃は目立ってピンポン球のようにおへそが飛び出しているお子さんも
寝返りとかハイハイとかするようになり、腹筋が発達してくると、穴が閉じて飛び出さなくなることも多いです。
なので、昔は自然治癒に任せていました。
昔は「9割良くなるので、2歳になっても閉じなかったら手術しましょう」と説明していたものです。
でも、穴は閉じても、かっこいいおへそになるかどうかは実は別問題です。
飛び出している時期が長いと、皮膚が余ってしまい、カッコよくありません。かといって、穴が開いていないのに、手術もあまりお勧めできず、「大人になると形も変わってくるから、本人が気にするようになったら形成外科の先生と相談しようね」と逃げ口上を使っていたこともあります。
でも、15年ほど前から「綿球による圧迫療法」を導入してから、かなり大きな出べそも綺麗に治り、親御さんと「手術せずに済んだね」と感動することも多くなりました。
自分が鹿児島市立病院小児外科時代に恩師に習ったことは以下のとおりです。
・開始は1ヶ月半以降(赤ちゃんの皮膚は弱いため、あまり早いと皮膚がかぶれやすい)
・張り替えは2週間に1回、医師がする(責任を持つ)
・ご希望があれば親御さんに家庭でしてもらっても良い(ただし、一度実際にしてるところを見る)
・張り替えの2日前に自宅でお風呂でシールを剥がしてもらう(剥がすと皮膚が傷むので2日休ませて貼る)
・よくならないこともあるが、皮膚のあまりが少なくなるため、手術はやりやすくなるので意味があることを説明する
・半年過ぎるとあまり効果がない
小児外科時代から「出べそを綺麗に治したい」と治療に当たってきました。
今は色々なやり方がありますが、小児科に転科してからも恩師の教えを変えることはありません。
開業してよかったなーと思うのはちょうど2ヶ月にワクチンデビューで診察の機会があることです。
ワクチン前の診察では出べそも含め診察します。
個人的には、2ヶ月は圧迫療法開始の絶好のタイミングです。
出べそを見つけて自分が語り始めると、スタッフが素早く綿球と防水フィルムを持ってきてくれます。
出べそがご心配の方、ぜひご相談下さい。
外来で保護者の方によく聞かれます。
「そーですねー、半年で治ることもあれば2年くらいかかることもあるし、個人差がありますねー」
と答えるといつもかなり驚かれます。「えーっ、そんなにかかるんですか!」
それはそうですよね、だってお子さんは2歳くらいの子がとても多いです。
今まで生きてきた時間と同じだけかかるとは長すぎると感じるのも当たり前です。
子どもの便秘、実は侮れません。子どもは生まれてからどんどん、食生活や生活習慣が変化していきます。
母乳を飲んでたと思ったら、いきなり離乳食を始まり、その後、急にオムツを外されたと思ったら、次には学校で大の方に入ろうものなら変なあだ名をつけられてからかわれる。たとえ勇気を出して学校のトイレに入っても、見たこともない和式便所で排便などできるはずもない。そんなライフステージの目まぐるしい変化に翻弄される子どもたち。さらに食生活の変化で子どもの便が硬くなると、今度は排便の時にお尻が切れてしまいます。そうなると、排便するのが痛い子どもたちは全力で便が出ないように頑張ります。本人が足をクロスさせてでも便を我慢したり、部屋の隅っこで立ったままウンウンこらえたりします。その結果、さらに便は硬くなり、排便がどんどん苦痛になります。こうした悪循環に陥ることが、子どもの便秘では非常に多いので、その悪循環を完全に断ち切るためには長い期間が必要なのです。
一番厄介なのが、お尻の出口のそばにある硬い便です。これが出口に蓋をしていると、便意を感じにくくなります。普通は便がお尻のそばに来ると、センサーが働いて排便をしたくなるのですが、ずっと便があるとセンサーがバカになって働かなくなります。そうすると上からどんどん降りてきた便が出れなくなり、お腹が痛くなったり、排便の時にお尻が切れたりします。まず、便秘治療の初手としてはこの蓋をしている硬い便を浣腸をしてあげて取り除くことがお勧めです。ただ、子どもにとって浣腸は非常にストレスがかかるので、しっかりとお話をしながら、徐々に病院に慣れていってもらい、浣腸ができるようになるまで待つことも大事と思っています。
蓋が取れたら、その後は硬い便が出来にくいように飲み薬を使って治療していきます。便が軟らかくなっても、すぐにお薬をやめると、また硬い便に戻ってしまうこともとても多いです。子どもの便秘の再発率は非常に高いですし、成人にまで移行することもあります。一生の問題にしないために、保護者の方と子ども本人としっかり信頼関係を築きながら、便秘がなくなるその日までしっかりと伴走させていただきたいと思います。
すず小児科では便秘の診断に必要なレントゲンやエコーを備え、便秘でお困りのお子様のサポートをさせていただきます。話だけでも構いません。ぜひご相談ください。
子どもの苦手なもの代表・注射は大人でも嫌なものですよね。
そんな時にどうしてたかと言うと、お母さんを処置室から部屋から出して、子どもが暴れて危ないから「拘束帯」(体をしっかり固定する道具)でぐるぐる巻きにして、それでも暴れるから馬乗りになって・・・みたいなことを昔はしてました。でも小児に関わる医療従事者でこんなことをしたい人は本当はいません。誰だって子どもの権利を守りたいんです。
今回、すず小児科を開院させていただくにあたり、思い切って「拘束帯」を買いませんでした。その代わり、同じ理念を持ったスタッフにたくさん来てもらいました。うちでは注射や採血といった子どもにとって怖い検査を行う前に、看護師さんが子ども本人に年齢に合わせてわかりやすく説明します。また、おもちゃなどを使って気を逸らしたり(ディストラクション)、リラックスさせたり、注射の練習したり、病院らしくない安心できる環境にしたり、これらの準備を専門的な言葉で「プレパレーション」と言います。
また、プレパレーションの一環で、私たちはできるだけマスクをせず、子どもに笑顔を見せ、安心してもらうよう心がけています。
繰り返しになりますが、すず小児科には拘束帯はありません。その代わりプレパレーションがあります。
抑制しない医療は人手と時間がかかりますが、ぐるぐる巻きされず、自分でできたお子さまが自信満々に帰っていく姿は本当に嬉しいものです。我々は本気で子どもの権利を考え、子ども主体の医療を提供し、拘束・抑制を最小限にすることを誓います。
なお、安全面の観点から、拘束帯の使用を完全に否定する訳ではありませんし、マスクも必要な時は着用させていただきますので、今後とも何卒よろしくお願いします。
2025年5月14日 すず小児科を開院しました。
開院初日でしたが多くの患者さんにご来院いただきました。
まだまだ診察に時間がかかり、ご迷惑をおかけしますが
スムーズにご案内できるよう努力します。
また、本日もたくさんのお祝いを頂きました。この場を借りて御礼申し上げます。
この日を迎えられたのは自分の力ではなく、すず小児科の開院のために
昼夜を問わず必死に準備して下さったスタッフや関係者の皆さんのおかげです。
この機会を与えて下さった患者さんがまた来たいと思っていただけるように全力を尽くします。
そしてスタッフや関係者の皆さんを幸せにしたいと思います。



















2025年5月11日 見学会を行いました。
午後からのあいにくの雨の中、990名の方にお越しいただきました。
近隣の皆様や今まで親しくしてもらった関係者の方々に数多く来院していただき、感無量です。
多くの方々のサポートのおかげでここまで来れました。
この場をお借りして御礼申し上げます。






スタッフの皆様、早朝から手伝いに来て下さった関係者の皆様や友人医師の皆様
本当に有り難うございました。
一日中笑顔が絶えない素敵な日になりました。
2025年2月2日上棟式を行いました。
たくさんの人に参加して頂き、感激しました。




