子どもの口内炎でお悩みの保護者の方から原因について相談を受けることがあります。
子どもに多くみられる口内炎では体調不良時などにみられる「アフタ性口内炎」や、誤って唇を噛んでしまったなどの刺激による「カタル性口内炎」、6ヶ月から3歳ごろに多く、発熱と痛みを伴う「ヘルペス性歯肉口内炎」、赤ちゃんでカンジダというカビが口の中で増えて起きる「カンジダ性口内炎」やヘルパンギーナや手足口病などのウイルス疾患が原因の口内炎などがあります。
このように原因も多岐に渡りますので、診断には問診と診察が重要です。
子どもにとって口内炎は大きな問題で、食事や水分が摂れないと入院して点滴が必要となる場合があります。
熱いものや酸っぱいものなどの刺激の強い食べ物を避けましょう。
口内炎で食べれない、飲めない時は早めに小児科にご相談ください。
幼稚園で先生に内股歩行と指摘され、ご相談を受けることがあります。
痛がる様子もないし、転びやすいもないし、整形外科でレントゲンも撮ってもらったけど問題なかった。
でもこれって本当に大丈夫なのか、「内反足」ではないのかと不安になる親御さんの気持ちは大変よくわかります。
確かに「内股」と「内反足」はどちらも足の向きに関連した言葉ですが、実は違う状態を指します。
今回はその違いについてできるだけわかりやすく説明したいと思います。
内股歩行は幼児期によく見られる歩行で、3−5歳に特に多いですが、ほとんどのお子さんで10歳ごろまでに自然に改善します。
その原因の一つといわれるのが、小さい子によく見られる座り方、「ぺたんこ座り」です。
あの正座の姿勢から両足を左右に広げてお尻を床につける座り方です。正面から見たら足の形がWに見えるので「W座り」ともいわれます。子どもは体が軟らかいのと、まだ体幹が安定しないので、あの座り方を好むのですが、将来的なO脚(ガニ股)やX脚(内股)の原因になるとも言われております。
基本的には治療は必要ありませんが、痛みを伴う場合、転びやすい場合などは小児科整形外科の先生にご相談することをお勧めします。
また、内反足についてですが、足首から先の先天的な形の問題であることが多く、新生児の頃に見つかることが多いです。「姿勢内反足」という一時的なものの場合、自然に治ることが期待できます。また、「先天性内反足」といって治療が必要になる内反足もありますが、ご安心ください。適切な治療を早期に始めることで、ほとんどのお子さんが問題なく歩行できるようになると言われております。
このように同じような言葉でも、実際にはよくある時期が違ったり、治療法が違ったりと、親御さんにとって判断がなかなか難しいことがたくさんあります。風邪の診察の時のついでで構いません。普段から気になっていることを何でもお気軽にご相談いただければ嬉しいです。
お子様のお顔にいつの間にか小さな白いプツプツが。
もしかしたらそれは稗粒腫(はいりゅうしゅ)かもしれません。
聞いたことない!と思われる方も多いと思いますが、実は赤ちゃんにとてもよく見られます。
見た目は直径1〜2mmほどの小さな白い粒で、お顔の中でも目の周りや鼻などにできやすいですが、全身のあちこちにできることもあります。
この前は赤ちゃんの乳首にできていることもありました。
原因はよくわかっていませんが、赤ちゃんの肌の新陳代謝がまだ未熟だからとも言われています。
脂肪っぽい見た目ですが、実際は「ケラチン」という皮膚の一番外側(角質)の主な成分の塊です。
大人になってからできる稗粒腫は治りが悪いことがあり、皮膚科さんで治療が必要になることもありますが、特に悪いものではありません。
特に赤ちゃんの場合は放っておくと数週間から数ヶ月でほとんどが自然に取れますので、優しく見守ってください。
「プツプツが増えてきた」「赤みや腫れ、痒みが気になる」「なかなか消えない」「見た目が気になる」など不安な時は一度小児科や皮膚科でご相談することをお勧めします。
運用の変更についてご報告です。
すず小児科では健診・予防接種の優先時間帯を14時から15時に設けております。
大切なお子様をお守りするため、一般の患者様との接触を最小限にする工夫をしております。
優先時間帯では、健診・予防接種のお子様は受付後は待合でお待たせすることなく、すぐに個室診察室にご案内します。
健診・予防接種が終了した後は、そのまま診察室でお待ちください。
受付スタッフがお部屋で会計させて頂くので、そのまま待合を通らず、帰宅できます。
予防接種に関しては通常の診察時間内でも接種可能ですが、一般の患者様との接触の可能性がありますので、ご心配な場合は優先時間帯でのご予約をお願いします。
赤ちゃんや子どもが寝ている時に、突然体をビクッとさせて不安になる。。。
親御さんなら誰しも経験したことがあるのではないでしょうか。
4ヶ月くらいまでの赤ちゃんが、音や光に反応してビクッとして手を広げるモロー反射が有名ですね。
また、新生児の時や乳児期前半に、手足をワナワナ震わせる「ジタリネス」もあります。
年齢関わらず、寝入りばなに体をピクピクさせたり、ビクッとしたりすることもありますが、「入眠時ミオクローヌス」と呼ばれます。
いずれも生理的な症状で、病的な意味はないのでご安心ください。
ただ、ごく稀にてんかんなどの病気が隠れていることもありますので、回数が増えてきたり、繰り返し起こったり、保護者の方から見て何かおかしいと感じたら、遠慮なく小児科を受診してください。
その際はもしよろしければ、スマホで動画を撮影してくださると大変参考になります。
なかなか難しいとは思いますので、できる範囲で構いません。
診察の結果、大きな病院にお願いして脳波検査をしていただき、実際に病気が見つかるケースもあります。
保護者の方が病気に気づくケースもたくさんありますのでなんでもお気軽にご相談下さい。
赤ちゃんの乳首がへっこんでいると相談を受けることがあります。
いわゆる陥没乳頭で、大人だと大きな病気が隠れていたり、授乳の際に問題になることがあります。
保護者の方は心配になりますよね。
ただ、赤ちゃんの陥没乳頭については、先天性陥没乳頭と言って、思春期までに自然に良くなることが期待できますので、様子を見ていて構いません。結構頻度も多く、女性の1−2割は陥没乳頭で生まれてくるとされています。また先天性の50%は家族性と言われています。
先天性の場合でも、思春期を過ぎても症状がある場合は、授乳や整容性の問題で治療対象となることがあります。40歳以下で今後授乳の予定がある女性は健康保険の対象となり得るので、詳しくは形成外科の先生とご相談下さい。
なんと。。。吉俣良先生が「すず小児科」に来てくださいました。
吉俣良先生は言わずと知れたあの「篤姫」のメインテーマや挿入歌を手がけられた鹿児島の誇る作曲家です。
先日、偶然行きつけのお店で同席させていただき、サインをいただいた際にお話させていただきました。
吉俣良先生のお話の面白いことと言ったら。。。時を忘れてあっという間に夜中になっていました。
その際、「今度、すず小児科を見に来てください!」と図々しくお願いしたところ、実際に来ていただき、感激しました。
吉俣良先生のような大作曲家の先生が、自分のようなまだまだの人間の話に耳を傾けてくれただけでなく、実際に足を運んで激励の言葉をいただき、大変嬉しく思います。
著名人なのに、全然偉ぶることなく、とても優しい、親しみやすい素晴らしい方でした。
しっかりと地域に貢献し、いつか吉俣良先生に「すず小児科」のテーマソングをお願いできるように全力を尽くします!
お忙しい中、本当にありがとうございました!

とても有名な病気・突発性発疹。3歳までにほぼ100%の子どもがかかります。
実は原因となるウイルスは二種類あります。(HHV-6、HHV-7)
なので2回かかっても全然おかしくありません。
また、かかっても典型的な症状が出ない子どももいますので、「一回もかかってない」と思ってたら実はかかっていたという子どももいます。
しかし、ほぼ全員がなるってどこからうつるんでしょうか。保育園で他のお友達からもらうこともないとは言いませんが、大部分はご両親の唾液からうつります。実はご両親は小さい頃に突発性発疹にかかっているので、唾液の中にウイルスが含まれています。生まれて半年くらいはお母さんからもらった免疫(移行抗体)が赤ちゃんの体の中にあるので、突発性発疹にはなりにくいです。その後、お母さんからもらった免疫が切れると、突発性発疹になるので、流行はなく、一年中見られる病気です。
症状はお熱が3日くらい続き、その後熱が下がる前後に、お腹を中心に赤い小さな点々がパァーッと広がります。お顔や手足にも出来ることがあります。熱以外の症状としては、下痢をすることがあります。熱が下がったタイミングで機嫌が悪くなることもあります。幸い、発疹は2日ほどで消えてあとは残らず、塗り薬も必要ありません。
今の時期だと夏風邪かなーと思っていたら熱が下がってプツプツが出て、突発だった!ということがあります。特別な治療法もなく、熱が下がってみないと診断がつかないこともあったりと悩ましい病気です。経過が良いことで知られますが熱性痙攣を起こしやすく、重症になることもあるので油断できない病気です。生まれて初めてのお熱のことも多く、保護者の方は大変心配だと思います。いつでもお気軽にご相談ください。
離乳食が始まってしばらくして、お母さんが娘さんのオムツを換えていると、お尻の穴の前の方に見慣れない「イボ」を発見。慌てて外来に来てご相談を受けることがあります。この「イボ」、原因は実は便秘なんです。
離乳食が始まると赤ちゃんの便は固くなってきます。赤ちゃんのお尻の皮膚は軟らかいので、うんちの時に皮膚が切れてしまうことがあります。これを「裂肛」と言います。いわゆる「切れ痔」ですね。切れては治る、また切れるを繰り返すうちに、その刺激で傷痕が盛り上がって「イボ」になります。これを「見張りいぼ」と言います。
つまり、この「イボ」はイボなのに「いぼ痔」ではなく「切れ痔」なんですね。子どもの血便の原因としても一番多いです。ちなみに大人で一番多い「いぼ痔」は「痔核」といってお尻の血流が悪くなってうっ血することで腫れてくるものです。
ということはお尻のイボの治療はどうしたら良いのか。そう手術ではなく、「便秘の治療」なんです。ブログや疾患紹介でも度々触れていますが、「便秘の悪循環」の原因の一つが裂肛です。「うんちが固くなる」→「お尻の穴が切れる」→「痛いからうんちをしたくなくなる」→「我慢する」→「お尻の穴の近くに固い便が溜まって蓋をする」→「お尻の穴が切れる」→以下繰り返しているうちに「お尻にいぼができる」という流れです。裂肛は女の子の方が多く、便秘も女児に多いのが原因とされています。しっかりと便秘のコントロールを行うとこの「イボ」も小さくなっていきますので、ご安心下さい。
便秘でお困りの子どもは浣腸を嫌がったりすることも多いと思います。すず小児科では子どもの心理にも十分配慮し、子どもにもしっかりとした説明を行い、苦痛を取り除く工夫を行なっております。手前味噌で恐縮ですが、うちのスタッフの子どもへの愛情は非常に深く、プレパレーションは院長から見ても素晴らしいものがあります。「プレパレーション」とは処置に対する子どもの不安や恐怖をできるだけ取り除くため、その子どもに合った方法で心の準備やケアを行い、環境を整えることです。すず小児科は「プレパレーション」をとても大事にしています。
便秘に限らず、子どものことでお悩みの際は、かかりつけ医として全力で対応しますので、なんでもお気軽にご相談ください。
蒙古斑(もうこはん)。非常によく聞く言葉です。あざの中でも一番有名かもしれません。
赤ちゃんのお尻とか背中にできる青いあざで、英語では「モンゴリアンスポット」と言います。
モンゴリアンはモンゴル人、つまりアジア人という意味で、他の人種にも蒙古斑はありますが、特に日本人を含むアジア人に多く、ほぼ100%に認めます。
なんで青く見えるのかなんですが、その正体はメラニンという黒い色素です。
青あざ以外にも赤あざ、茶あざ、黒あざなどいろんな種類がありますが、同じメラニンが原因なのになぜ色が違うのか不思議ですよね。それはメラニン色素が存在する場所が違うからなんです。蒙古斑の場合、メラニン色素は「真皮」と呼ばれる皮膚の深い場所に存在します。深さが違うと表面から見える色合いが違って見えるということですね。
お尻の青あざであれば、10歳ごろまでにほぼ自然に消えますので、様子を見るだけで構いません。
一方、お尻や背中以外の場所、例えば腕や足に出来るものは「異所性蒙古斑」と言います。こちらも成長とともに自然に消えることが多いのですが、普通の蒙古斑より消えにくく、4%程度は異所性蒙古斑が学童期になっても残ることがあると言われております。特に洋服で隠れないところや、色の濃い青あざは子どもにとって気になるもので、レーザー治療の対象になることもあります。
気になる時は適切な医療機関にご紹介させていただきますのでお気軽にご相談ください。